厳密に言えば「ゲーム」ではありません。
パソコンで音と映像を一緒に楽しむ「小説」です。
プレイ総時間は3〜4時間ほど。
自分で読み進めていくドラマCDという感覚に近いかも。
BLゲームとも乙女ゲームとも違うと思います。恋愛要素はありません。
ゲーム性を排除している分だけシナリオと演出に力が入っていました。
物語の主人公は「幽霊」。
自分が生前どんな人間だったかも思い出せない彼女が
駆け出しプロデューサー・神崎にとり憑き、
新人アイドル・天見由宇がアイドルとして成功していく姿を見届ける・・・というストーリー。
縦書き・横書き好きな表示方法を選んでスタート。
物語を声優さんの演技と臨場感溢れるサウンドが彩ります。
選択肢も無ければ、マルチエンディングでもありません。
攻略という概念が無いので「LIFE
with IDOL」の世界に没頭できます。
物語は全8章。
画面は全てイベントCGで構成されています。(シンプルな絵柄が◎)
BGMはスタジオ生録音ということで、温かみのあるサウンド。SEまで凝っています。
ゲームサウンドとは一味違う雰囲気が楽しめます。
ストーリーは毎章「えぇ〜!次はどうなっちゃうの?!」と続きが気になる展開の連続。
結末が気になって最後まで一気に読んでしまいました(^^;
一本道のサウンドノベルなのですがCG&ムービー閲覧機能、サウンドモード搭載。
パッケージを見て、他のアイドル2名も登場して3人一緒に活躍・・・と期待していたのですが
実際の物語は「天見由宇」を中心に進みます。(これはこれでOK!)
もっと3人がアイドルユニットとして活動したり、3人をスポットに当てた物語も見てみたかった。
他の2人はオマケ・脇役という形になってしまった点はもったいなかったかも。
や、やはりグループならではのトラブルや物語を見ないことには我、夜も眠れず・・・ZZZZZ。
なにより3人のユニットソングが無かったのがなによりの悲し(ちょめちょめ)
物語を読み終わった後はエンドレスで天見由宇くんのソロ曲「Fly」を聴いてしまいました。
作品の中には甘い台詞やキュンキュンするシチュエーションのようなものはありません。
BLでも乙女でもない、格好良い男の子達の物語を楽しみましょう♪
2008/9/17