「変態め、二度と僕に近寄るな。」
初めて恋をした。
ずっと君のことが好きだったんだ。
「気持ち悪い。」
どうしようもないこの気持ち。
俺にはどうしていいかわからない。
きっと君も同じなんだと思う。
「迷惑だ。」
俺には分かってる。
君が嘘をついていることを。
君の本当の気持ちを。
俺だけは分かってる。
これは君が俺に与えた試練。
俺の気持ちを試しているんだということを。
どんな形でも構わない。
君が俺のものになるならば。
【あらすじ】
文武両道にして眉目秀麗な学生・三間坂眞司。
彼は同じ弓道部の白川一李に想いを寄せていた。
今まで誰にも心を動かされることがなかった眞司。
白川への想いは募るばかり。
このままでは自分を抑える事ができない。
そう感じた眞司はついに白川に告白をした。
しかし、待っていたのは冷たい言葉と態度。
それは普段の白川からは想像もできないものだった。
眞司は懇願する。
『嫌われたくない。どんなことでもするから嫌わないでくれ』と。
「僕に協力してくれたら、君の想いを受け入れてあげてもいい。」
「僕の望みは実の弟と関係を結ぶこと…手伝ってくれるよね?」
白川を想うあまりに禁忌の扉を開く手伝いをすることになった眞司の運命は…
<解説>
【主人公・眞司の世界】
何をやっても完璧で、学園の生徒たちの憧れの的である眞司。
しかし彼が見ているのは「白川一李」だけである。
彼にとって白川の存在以外は無に等しい。
眞司の日常(学園生活、部活動など)が眞司の視点で描かれているが
白川以外の人間はほとんど描かれることはない。
眞司にとって白川が「全て」である。
その白川に告白を拒否されるということは、眞司にとって
「世界の全てから否定される」という意味を持っていたのかもしれない。
【他の人間は道具】
「白川一李」以外には興味を示すことがない眞司。
当然、他のキャラクターと眞司の交流やエピソードは全く描かれない。
他の人間が描かれる時はいつも白川に関係する場合に限られている。
ルートによっては、他のキャラクターは眞司が白川を手に入れるための『道具』のように扱われる。
眞司にとって「白川一李」以外の人間は「二人の関係のためのスパイス」にすぎないようである。
【俺はお前を手に入れられただけで満足】
眞司が他の人間にはまったく興味がないことをよく表現しているという点で
注目すべきはエンディング(全19種類)である。
そのほとんどが「白川一李」との関係が、その後どのように変化したかという内容になっている。
(ゲーム中、眞司が「白川一李」にどのような想いを抱いたか、
どのような言動をとったかで関係は変化する。)
<総括>
一人の人間への「執着」と「背徳的な関係」を描いたダーク&インモラルBLゲーム。
たくさんのキャラクターが登場して、その中の誰かとエンディングを迎えるタイプのBLゲームとは違い
「一人の人間との関係を物語を通じて変化させる」ことに特化した作品。
「恋慕」→「執着」→「狂気」へと変化していく主人公・眞司の姿を貴方はどのように捉えるのだろうか?
【システム】 |
【クリア後のおまけ】 |
テキストADV メッセージスキップ 文章読み返し 画面設定(ウィンドウorフルスクリーン) BGM・SE音量調節 ボイス無し セーブ数:20個 ディスクレスプレイ可 |
CG鑑賞 シーン再生 音楽鑑賞モード |
※修正パッチあり