格闘ゲームの大御所・CAPCOMと白泉社のコラボレート乙女AVGです。
両親も財産も失った主人公・鈴原むぎは失踪した姉を探す事を決意します。 手掛かりは「祥慶学園」に通っていた「安藤征志」という人物だけ。 しかし祥慶学園は一般人には近付く事も許されない超名門私立高校。 途方にくれていた主人公は御堂一哉という青年と出会い、ある契約を結びます。 それは美術教師の代理として推薦する代わりに御堂家の住み込み家政婦になること。 こうして主人公は姉を探すべく昼は美術教師、夜は家政婦、 時には姉を探す私立探偵の女子高生としての生活が始まるのでした――というお話。 プレイヤーは主人公の鈴原むぎ(名前変更可能)として 御堂家に住む美青年達の信頼と愛情を勝ち取りながら事件の核心へと迫っていきます。
=ゲーム内容= ラブ(好感度)、トラスト(信頼)、先生らしさの3つのパラメータを 選択肢によって上下させるアドベンチャーパートと 制限時間内にプリンス達のお使いを片付けながら家中を移動する家政婦パートに別れます。 家政婦パート中は彼等の話を聞いたりミニゲームに挑戦して好感度を上げる事もできます。 ミニゲームはマッサージ、メイクアップ、作詞にカレー作りと個性豊かな4種類。 時には追加でお使いを頼まれたり、彼等の部屋をヤサガシしている所が見つかって ピンチに陥ってしまうといったアクシデントに見舞われる事も。
=恋愛対象= 主人公の同居人にしてラ・プリンスと呼ばれる美形4人。 好感度や辿ったルートによってトゥルーEND・ラブパラ高END・低END・ ふたり目END・失恋ENDに分岐します。 その他にも英二郎先生ENDを含めエンディングは全22種類です。 エンディングによって告白のセリフが違うので新鮮なDOKI×DOKIが味わえます。
=おまけ= ラ・プリンスとのゲームBGM鑑賞とゲームに登場した人物名簿とCGアルバム、 そして家政婦ゲームとラ・プリンスとのミニゲーム。 ちなみにアルバムは全てのエンディングを見たキャラの背景が薔薇で埋まります、わお。 おまけはエンディングその後の二人・・・という感じで甘いような気恥ずかしいようなのてんこ盛り。
=感想= プレイ時間は約7〜8時間(メッセージスキップ利用で約5〜6時間)でした。
シナリオ・ゲームシステム共に完成度が高く、とても遊び応えがありました。 少女漫画の世界をそのままゲームにしました感がとても心地良く、 テンポ良く進むストーリーと家政婦パートのバランスが絶妙でした。 手軽な乙女ゲームが多い中、これだけ大ボリュームなものは珍しいと思います。 セーブ・ロード等が遅く感じる事もありましたがストレスになる程ではありませんでした。
超ハイソ学園に庶民の主人公と学園の王子様という設定とその恋愛模様も然る事ながら 時折入るコミック絵や、揺れたり大きくなったりと表情豊かな文字が ポップで可愛いらしく、より少女漫画★な雰囲気を高めてくれました。
キャラに告白して(されて)OKして(されて)エンディング〜♪じゃ満足できない! きちんとお付き合いも体験したい! でも、恋愛シナリオだけじゃつまらない! 物語の主人公として、別の目的が欲しい!という貴女におすすめ。
=好きなキャラクター= 羽倉麻生:不器用だけど背伸びしない素直な感じが可愛いです。 松川依織:フェロモン オブ フェロモン。佐々木望さんの声で腰砕け。 御堂一哉:スタンダード王子。なんだかんだで優しい。背中がお色気。 一宮瀬伊:その笑顔にいつも負けました。小悪魔の魅力、の一言に尽きます。 英 二郎:そのテンションに乾杯。ジュ タドール!! 山本春太:ED対象ではないけれど。その熱いソウルに乾杯。 どのキャラも魅力的でシナリオも面白くて誰が一番か選べましぇ〜ん(T▽T)
2004/09/07 |