<あらすじ>
主人公・飛鳥は文学小説が好きな繊細な心を持つ学生。
飛鳥は穏やかに学生生活を送っていた。
平凡に過ぎていく日々。変わらない日常。
しかし、同時に襲ってくる倦怠感。
「鮎川大和」という転校生がやって来る。
雰囲気も性格も外見も何もかも違う鮎川だが、飛鳥は自分に近い「何か」を感じる。
鮎川と親しくなるにつれて少しずつ変化していく飛鳥の日常。
不器用な男の子たちの切ない恋物語。
―揺蕩う舟よ、お前は何処へ流れゆくのか―
<解説>
純粋すぎるがゆえの残酷性、がテーマ。
夏の暑さ、けだるさが漂うしっとりした雰囲気。
主人公は天然純粋誘い受け。
近代文学に傾倒し、いつまでもピュアな気持ち・世界観を持ち続けたいと願う飛鳥。
しかし、彼は自分の純粋さ故に、あるいは自分の世界を守るため、沢山の人を無意識に傷付けている。
飛鳥は恋に憧れはあるものの「現実の恋は欲望にまみれて汚い」と嫌悪している。
そんな彼に恋心を抱いているキャラクター達は自分の気持ちを打ち明けることができない。
飛鳥の気持ちを理解しているからこそ、想いを伝えることができないでいる。
「優等生」であるプレッシャーや苛立ちから飛鳥に辛く当たってしまう兄。
飛鳥に友情以上の気持ちを抱いたまま「友達」でいなければいけない幼馴染。
自分の外見が変わっただけで飛鳥と「友達」ですらいられなくなったクラスメート。
本当の自分を押し殺してでも「自分の心」を守りたい同級生。
飛鳥の心を見透かしているような、不思議な雰囲気の文芸部顧問。
爽やかで体育会系だが、飛鳥にとっては軽薄で軽率に見える担任教師。
自分だけが繊細で自分だけが傷付いていると思い込んでいた飛鳥。
自分と同じように「彼」にも脆さや繊細さ、弱い部分があるのだと認めることができない。
『君のすべてを受け入れる。それが僕にできること。』
…そう君に告げることができたらどんなに素晴らしいだろう。
ゲームの進め方によって陵辱・キャラクターの死亡など悲惨な展開も待っている。
思いを寄せる人達を無意識に傷付けた代償?
それは「純粋すぎるがゆえの残酷性の結果」だろうか。それとも…。
(おまけ)
…お〜と、もっとなにか語らねばっ!
えーとですねー、この物語はですねー、えーとですね、わたしがおもうに(おしまいっ★)