2001年に発売した学園伝奇ボーイズADV。
2週間でキャラクターと「心の友」になることが目的のノベルアドベンチャー。
ボーイズゲーム先駆けの時代に発売された作品の一つです。
「BOY×BOY」(1999年発売)と同じ制作スタッフによって生み出された作品。
9人の攻略対象・31種類のエンディング・圧倒的なシナリオボリューム。
直接のBL描写は無いです。安心の全年齢BL作品。
しかし、キャラクターの言葉の端々から色々な事が想像&妄想できます。
この作者と読者の微妙な駆け引きが実はたまらないのだ♪ってね。
=解説=
辛い過去を抱えながら「普通」に生きたいと願う主人公・久神暁人と、彼を「贄」として狙う「一族」。
物語は事件に「自分の意に反して巻き込まれしまう」という形で進みます。
主人公は無個性タイプ。(必要以上に話したり、物語に絡んでこない。完全な巻き込まれ型)
主人公の視点がベースとなり、文学小説のように物語は進行していきます。
「セラフィム〜」はキャラクターが微笑んだり、頬を赤らめたりすることはありますが、
現代のゲームキャラクターのような一目瞭然の「わかりやすい感情表現」は少ないと言えます。
それを描写で補うために文章量が多くなっています。そして読み応え十分です。
キャラクターがどんな表情したとか、どんな気持ちだったか、
どんな行動をとったか等の描写が全て文章で表現されています。
さらに全体を俯瞰(ふかん)したように描かれる文章は静寂さを醸し出しています。
シナリオ&文章の完成度の高さは秀逸。文章と物語の雰囲気が絶妙な感じでブレンドされています。
効果音やキャラクターの表情、声優さんの演技などで表現の幅が広がった現代の乙女・BLゲームでは
このゲームの手法(主に文体)を意図的に取り入れるのは難しいかもしれません。
というわけで今は少なくなった(いや、当時から少なかった…)小説タイプのゲームです。
BLゲームの黎明期に発売された“隠れ”名作。
“隠れ”た理由は当時のBLゲーマー達が心の中にそっと大切にしまい込んだからさっ!(きらりん☆)
みんなで語って盛り上がる、というよりも一人で噛み締めるような作品だからだと思います。たぶん。
で、どんな内容なのかって?
ぜひ、遊んでくれぃ!遊べば分かるっ!
<好きなキャラクター>
●久神総一郎
主人公の兄。物語の鍵を握る人物。
セリフの一つ一つがボーイズラブ(=v=)で素敵。素敵ったら素敵。
●須王大輔
主人公の幼馴染。ビバ!健全な友情!!
ちょ、ちょっと、これは健全なんだからねっ!誤解しないでよねっ!!
今から遊ぶなら追加CGやシステムがリニューアルされている「プラスエディション」がオススメです。
また携帯コンテンツ「ビジュアルアーツ★Motto」でも配信中。(対応機種はFOMA/SoftBank)
【システム】 |
【クリア後のおまけ】 |
テキストADV 画面設定(ウィンドウorフルスクリーン) 音量設定 文字速度設定 フォント設定 ディスクレスプレイ可 |
CG鑑賞 BGM鑑賞 エンディングリスト ??? |
修正パッチなし。
2011/5/23